スペイン巡礼19日目

2017.05.27 (sat) León – Puente/Hospital de Órbigo

スペインで最もスペインらしい街と言われるLeón未練なく別れを告げて早朝出発。今日も30キロ以上歩く。このくらい歩かないと美味いご飯にはあり付けないと感じ始めてきた。歩くのも慣れだ。遅くても昼過ぎには次の街について半日自由に過ごせると思えば早朝から歩き始めるのはすごく理にかなっています。

Leónも郊外に行くと工業地帯が広がっている。大きなお酒タンクみたいなのがある。手前の糸巻きみたいなのはなんだろう。

猫がゴロゴロ。今日はいい日になりそうだ。途中恒例のスパニッシュオムレツでエネルギー補充。ここのは硬めで少し練り物っぽい。

スペイン人のカップルが仲良く歩いていたので途中まで一緒に。女の人のピチピチな服装好き。

この絵描いた人と話したい。知り合いの人に似てる。

この街は好きらしい。写真が多い。自分、わかりやすいなぁ。Puente/Hospital de Órbigo かっこいい街です。

シエスタの少し前に到着。アルベルゲが開くまで少し時間があるので街を探索。パン屋さんもある。この時間だと小さな町のパン屋さんのパンはほとんど残っていない。やっぱり、パンが主食なんですね。

どんな小さな町でも小さいスーパーの中にチーズとハムは兄弟のように陳列されている。しっかり商ケースに並べられて。もちろんどこもその場で切ってグラム売りしてくれる。パンとハムとチーズがあれば旅はできます。リュックに入れておいても日持ちするし。湿度が低いからかな。体感以上にリュックの中は涼しいのかも。

サンミゲルっていう宿に泊まることに。たくさん絵が飾られてる。いい感じだ。僕も描いてみたけど日本に送った。サンミゲルでサンミゲルを飲んだ。3割り増しくらいで美味しかったです。

教会でお祈りしようと思って珍しく教会に行ったけど掃除中で諦めた。祈るなってことか。祈るなら進もう。

スペイン巡礼18日目

2017.05.26 (fri) Reliegos – León (32km)

朝から雨。しとしと系。当分止みそうにない。しっかり雨の日仕様の服装で出発。お世話になったヴァレリィさんと熱い抱擁。乳房が当たる。ここでも乳房は手の届くところにありました。よく考えると今日30キロ越えの長距離を歩く。雨の中でちょっと心配。レオンに着いたらワインを飲もう。なにせ今日の目的地はワインで有名なLeónだ。ワインが好きなら日本でも聞いたことがある人も。スペインのDOP認証のワインといえば。

雨の日は間髪入れずにさっさと歩く。少し勿体無いんだけど、雨だからしょうがない。雨に中ゆっくり歩いていると色々後でひびく。

なかなかのタイムでLeónに到着した。平地ばかりだと進むの早いな。こっちにきて初めてKFC発見。大都会です。

楽しみにいていた気持ちとは裏腹に、身体の疲れもありすぐに洗濯してシャワーを浴びてベッドに横になりたい衝動に駆られる。アルベルゲは修道院を使った作りで今までで一番大きい。200人収容できるみたい。それでも15時くらいにはいっぱいに。Reliegosで会ったまさき君とシャワー室で再会した。満杯で断られたんだけれども近くにいた別の巡礼者が別のところに行くよ、とひと枠譲ってくれたみたいだ。ほんと重い荷物で死にそうな顔してたからベッドが空いてよかった。

Leónくらいの大都市になると海外からの観光客も多くて店も大衆化されちゃうよなぁ。

ハム屋さんの中で卸で売られていたパンは薪窯で焼かれていそうな雰囲気がする。ここ行ってみたいな。売られていたパンもガリシアのパン!今はパンがかなりリュックに詰まっているし、この先出会うだろことを考えて我慢した。

ここまでくると巡礼者たちもかなりぐったりしている。昼間からベッドが埋まってる。雨だし。

18時くらいになるとすっかり雨も止んでみんな外に出始めた。外は明るい。この時期だと暗くなり始めるのが22時ぐらいからだ。そのくらいの時間の空は白っぽい。日本では見られない空だ。貴重な瞬間。

初めてBIOの店を見つけた。あまり地方には広がっていないように思う。ただ野菜とハムとチーズを食べていると意識しないでも身体に入っていく添加物や化学調味料は日本に比べて格段に少ないです。ハムもチーズも無理して作らないので安くて美味しいです。うらやまし〜。

この街からはそのままフランス人の道を進むのかoviedoに行って山の道に進むのか選べる。まさき君は山の道に、僕はフランス人の道に、サンティアゴでの再会を誓った。

スペイン巡礼17日目

http://www.alberguereliegos.es/index.php?page=contacto
(写真はHPより引用しています)

2017.05.25 thu Sahagún – Reliegos (36.9km)

昨日から巡礼の日程も全て自分で。今までは誰かしらと一緒にいたから自然と周りに合わせていた。別に急いでいるわけでもないし、食べ物もシェアできる。僕は現地のパンをその都度見れればいい。一人となると何が残念かというと、いろいろなものを食べられない。人は食べたことがあるものしか作れないのでこれはかなり勿体無いのです。途中一瞬だけど曇って雨が降りそうになったけどすぐに雲ひとつないいつも通りのスペインの空に戻った。

小麦も色づいてきた。終わりの見えない金色の小麦畑を独り占めしているようで贅沢な気分だ。

気づいたら今日も長丁場を歩く日程になってた。身体の調子もいい。旅が日常になってきたな。歩けば歩くほどトレッキングポールの偉大さを実感しています。そう思うと人間はやっぱり身体的に退化しているのかな。四足歩行から二足歩行になったのは単純にそんなに歩かなくても食料に困らずに生活できるようになったからなのか。でも昔の日本の人たちは長い距離を自分たちの足で移動していた時もあった。うーん、進化なのかなぁ。自分の精進が足りないのか。この先も体を張った実験は続きます。

相変わらず先の見えない巡礼路を歩いている時にオーストラリア人のヴァレリィさんと出会った。英語が通じるのでスペイン人よりもまともに会話になる。どうやら旦那さんが調子が悪く一緒に歩けなかったので自分一人で今回は歩いているそうだ。道の端橋でたわいもない写真を撮っては旦那さんにそれを送っていた。カエルが好きらしく僕がカエルを見つけると喜んで写真を撮っていた。彼女は今日泊まる宿を予約しているらしく僕にもそこに泊まったら、と誘ってくれた。カエルが囁きに耳を貸して僕も彼女の泊まる宿を今日は目指すことに。

Reliegosのアルベルゲアダはイタリア人のピエールさんが一人で切り盛りしているようだ。ヴァレリィはとにかく料理が有名よ、と言っていた。けど金なし貧乏旅なのでそこは我慢して素泊まりに。Sahagúnで買ったパンと小さなスーパーで買った生ハムと食べた。パン美味しい。某コンビニエンスストアーの菓子パン系の食感。やっぱり日本とスペインの味覚は近い。みんなが夕食を食べていて、我慢する方が毒だ!と自分に言い聞かせて僕もご馳走になることに。イタリア人が作るイタリア料理はそりゃ美味い。しかもヴィーガン使用というこだわり。デザートは洋梨がナイフを添えられて出てきた。

今日で418キロ歩いてきた。よかった。まだ歩けている。

スペイン巡礼16日目

2017.05.24 wed Carrión de los Condes – Sahagún (39.7km)

半分くらい歩き終わったかな。

太陽が地平線から顔を出す前に出発。今日は40キロの長い距離を歩く。10時間くらいかかるだろうか。ここまで一緒に旅をしたサニーさんとも自然と別れた。旅はそのくらいの関係がいい。本当に今日からは一人だ。思えばいろんな人に今日までの助走を手伝ってもらっていたんだなぁ。今は不安よりもドキドキと少しの自信がある。大丈夫。迷わず進める。

先の見えない平地が続いている。おかげで地平線から太陽の光が見え始めるその瞬間が見える。17キロほど歩いてようやく最初の街についた。カフェに入ると出発しようと準備している巡礼者が何人かいた。ハードな1日になるので大好きなトルティージャでしっかりエネルギーを補給。一人になると写真の枚数が減る。考えたり考えなかったりしている。特に暑い日は余計に写真撮らなくなります。なんの花だろう。蜂がたくさんいる。そういえばスペインの蜂蜜て食べてないな。蜂蜜の種類も日本と違うんだろうなぁ。今日は本当に巡礼者と会わないなぁ。たまにはこういう風に歩くのもいい。風の音が良く聞こえる。

疲れ果ててたどり着いたSahagúnのアルベルゲは人もまばらで今日の気分にはぴったりの宿だった。昨日会ったまさきくんもここまで歩いたみたい。バックパッカー途中の巡礼で荷物の重さ25キロくらいって言ってた。体細いのにすごいです。トルコ人の彼女と電話してます。うらやまし〜。

さぁ、洗濯して、シャワー浴びて、当初の目的、パンの現地調査です。マイス、セーグル、エポートル、パンの種類増えました!しかも品種違いの食事パンです。これはなかなかテンション上がります。トウモロコシの粉入ったパン美味しです。日本だとパンにしたらめちゃくちゃ高くなるなぁ。やりたいです。トウモロコシの粉、どうにかならないでしょうか。

スペイン巡礼15日目

2017.05.23 tue
FRÓMISTA – CARRIÓN DE LOS CONDES (18,8 KM)

ずーっと、終わりの見えない小麦畑が広がっている。

こんなに小麦食べれるのかな。日本との需要量と供給量とは比べ物にならないです。小麦が主食の国とそうでない国の違いですね。ただ食文化は本当に日本人に合うと思います。パンとご飯が違うだけで。ご飯炊ける時に大量に炊いて韓国人の仲間と分けるんだけど、スペイン人にも食べてもらった。うーん、、、スペイン人には歯ごたえが足りないらしい。確かに。

途中、森の中のオアシスを見つけた。今日は日差しが強くて平地が多いから日陰で休めるところがあると有難い。こういう場所が人工的な感じを出さずに残ってる巡礼路は素敵だ。

カップルで巡礼している韓国人カップルがいた。途中のカフェで話す機会があったので結婚するの?って聞いて見た。多分ね。って。そのあとこのカップルの後ろについて少し遠目に見ながら歩いていたけど、手を繋いで歩いちゃったりなんかして、暑くないのかぁと思った。今日も巡礼路は平和です。

毎回カフェで休憩する時は靴下を脱いで足を乾かします。長い時間炎天下の中歩くので足が汗で蒸れてふやけてきます。そのまま歩くとふやけた部分が水ぶくれになり歩くの大変になります。足を提起的に乾かすのが快適に巡礼するコツです。

羊もたくさん見かけるそこには絵に描いたように羊飼いと犬がいる。

パンが美味しくなってきたからスーパーの野菜と生ハムとかと食べるだけで十分だ。安くて美味しいのだ。食料の豊かさを感じずにはいられない。

まさきくんとカナちゃん、韓国人グループと合流して夜ご飯の買い出しに。ビールばっかりだけど。韓国人は本当によく飲みます。巡礼始めて二日目に会ったジェイルさんとも久々に再開した。多国籍の協奏キッチン。イタリア人が韓国人のユチョンに腕相撲で勝負しようと言ってきた。すごい強そう。さすが戦いの歴史が遺伝子に組み込まれているだけはある。ユチョンも兵役を終えたばかりだ。ぐっと手を握って始まった。ユチョンが勝った。そのあとイタリア人グループが捨て台詞にサッカーで勝負しようって言ってきた。苦笑い。でもそのあとビーツかなぁ、のチーズリゾットをくれた。ユチョンたちは韓国の肉じゃがを作って僕らは親子丼を作った。最後は酒も進んでドイツ人カップルも交えて写真をとった。みんな酔っ払いだ。今日も平和でした。

スペイン巡礼14日目

2017.05.22 Mon

Castrojeriz – Frómista 24.7km

旅が中毒になってきた。

初めて2日間同じ街に滞在しましあた。もう少しゆっくりしたい、という気持ちはわかなかった。かわりに、早く先に進みたい、早く見たことのない景色を見たい、新しい街に足を踏み入れたい、次の街のパンはどんなパンなのだろうか、そういえばこの前の街で会った彼はどうしているだろうか、もしかしたらまた次の街でばったり会えたりなんかして、あ!あのキュートで少しエロいスペイン人の彼女にまた会いたいなぁ、次こそは一緒に写真を撮ってもらおう、とか、小さい頃みたいな気持ちだ。時間が長く感じる。知っていることが増えれば増えるほど、歳を重ねれば重ねるほど時間の感覚は短くなっている。あー、多分、先の見えない巡礼路を歩いているように終わりを予測できないとそこからの逆算とかできないから時間が早かろうが遅かろうがわからない。わからないから時間が長く感じる。そんな時って成長のチャンスなんじゃないか。う〜ん、まさに人生は旅、旅だと思える人生を送りたい。そしたら同じ100年でも200年300年くらいの経験ができるんじゃないかな。

旅がもっと好きになった。

巡礼路は果てしない畑の中を歩くことが多い。でもそこで作業をしている人を見ることはほとんどなかった。そこまで手をかける必要もなく、気候やその土地に合う作物を育てているからなのか、スーパーに売っている野菜やフルーツも恐ろしく安い。機械で代用できる部分はうまく代用もしている。その分農業関係、特に現場作業の雇用は減っていそうだけれど。これからAIが台頭してきたら遅かれ早かれほとんどの分野はAIがやってくれる、パン屋ももちろんそうだ。その時はその時で人間にしかできないことが生まれるだろうから、仕事が減るとか考えるよりも余暇が増えて家族と過ごせる時間が増えたり、自分の趣味に使える時間が増えたりするって考えて、ガッツポーズした穂がいい。

Frómistaのパン屋さんは少しフランス寄りのパンぽく戻った気がしたけど、食べて見るともっと軽いパンだった。薄力粉で作っていて水分少なめ。焼き色も薄い。モロッコのホブスみたいな平たいパンだけどホブスは全粒粉が入っている。こっちは白い。モロッコはアフリカ大陸の北側に位置していて大西洋が近い、魚介類と合わせるならやっぱりパンチ負けしない全粒粉を入れたパンになるのかな。逆に今いるリオハ州はスペインの中より、海に面していない地域で気候もからっと乾いている、だから白っぽいパンなんだろう。勉強になります。

アルベルゲで休んでいたら夕方ごろ出発の準備をして出て行こうとする人がいた。今出たら余裕で夜になっちゃうよ、って言ったら、いま歩きたくなったから、いま出発するわ!って。笑顔で旅立って行った。旅は自由です。

スペイン巡礼13日目

とにかく空が綺麗な一日でたくさん空の写真がある。

今日は36キロ歩く。

サニーさんが宿を予約してくれているから焦りはない。

宿の予約も現地のsimカードがあれば大丈夫。

電話に出たホスピタレイロに時間、人数、名前をスペイン語で伝えてグラシアス!と伝えるだけ。言葉も文法とか気にしないで単語で大丈夫です。次回は予約してゆっくり旅を満喫したいと思います。

自転車の巡礼者も気持ち良さそうだ。

先の見えない道ではまさに巡礼路のオアシスに出会った。

なんとビールなど飲み物は全てドネーション制(寄付制)だ。早速周りの巡礼者と乾杯した。また国境を超えた。お酒すごいです!!

チョウが指に止まった。この後しばらく一緒に歩いた。途中アカシアの木でお別れした。

Castrojerizに着いた。今日はよく歩いた。二日間この街に滞在する。頑張ったご褒美だ。今日泊まる宿orionはスペイン巡礼をして、巡礼にすっかり魅せられてしまい韓国から移住してアルベルゲを始めてしまった韓国人のご夫婦が経営している。ここは連泊オッケー!つかの間の急速です。

お酒飲みながら、辛ラーメンを締めで食べて、お互いの文化のこと、いまの日本と韓国のこと、これからのこと、たくさん語りました。最後はみんなで平和を誓って乾杯できました。酔っ払っているしこんな場所だからなのもあるけど、みんな願いは同じだと思いました。ただそこに向かうプロセスはそぞれ違うので、なかなかすぐに変化を感じることは難しいです。それでも明るい未来を想像すずにはいられない幸せな時間でした。海外にきて、巡礼を始めて、本当に良かった。

確かに経済状況がどうとかいうことは現実問題あるかもしれない。昼間から仕事がなく酒場でカードゲームをしたり、外で球遊びをする働き盛りの男手もたくさん見た。でも、みんなそろってその状況を悲観することなく、笑っていたよ。

4人がけのベンチに座る女性たちの後ろ姿からは”本当の豊かさ”を感じずにはいられなかった。

Castrojerizを出る朝、ところどころ家の窓際に食べかけのパンが置いてあった。パンも自由だった。

Burgos – Castrojeriz

スペイン巡礼12日目

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今日は大都市Burgosまで歩く

28キロの長い道のりだ。

歩きながら日の出を見るのも恒例になった。

まだ肌寒いのでフリースは着ている。

……………..

最初に訪れた街agesのカフェがすごくよかった。

おじさんが一人で切り盛りしていた。

美味しそうな瓶ずめやサンドイッチ、焼きたてのクロワッサンが並んでいる。

すごく商売上手な方なのだろう。

巡礼者のことをよく考えて作っているなぁと関心してしまった。

街の洒落たセレクトショップがポツンといなか町の真ん中にあった。

そしてこのagesという街はすごい可愛い街でここに泊まりたい巡礼者も多いらしい。

女の子を巡礼に誘うのはもってこいです。

ここまで来るのに200キロ位以上歩くことは秘密です!!

……………….

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burgosに続く道はこの時期タンポポの綿毛で覆われているようだ。

みんな真ん中を歩くから少しの風で綿毛は道沿いの土に飛ばされる。

そしてまたそこからタネが芽吹く。

来年も再来年もその先も。

ここは朝のささやかなデートスポットになっているようだ。

そして子供達の課外活動の場にも。

…………………

パンも美味しくなってきた!

水分量が増えてきたなぁ。

グラム売りだった。

1/4カットで280グラムだから1キロ分割かなぁ。

ライ麦が入っているパンが美味しい。

少し甘い。蜂蜜か、モルトか、酸味はない。イーストかな。スペインは酸味のあるパン少ない。

脂っこい食べ物多いのにな。なんでだろ。

スペインも主食に酸味慣れしていないとみた!日本と似てる。

 

……………..

今日のアルベルゲは大きな教会だ。

すごい綺麗。

屋内も快適だ。

教会タワーみたいな建物。

フリースペースでパンをかじってると60歳くらいのスペイン人の男の人が目の前にやってきた。

この人はマルクさん。

片手にはサンミゲルを持っている。

これはやばい、と思いすぐに片付け始めて退散しようとしたが時すでに遅し。

スペイン語で何か話しかけてくる。

サニーさんに通訳してもらったところによると、

 

なんで君のような若者が巡礼をするんだ、若いうちはせっせと働いて、俺くらいになってから巡礼すればいい。

 

確かになぁ。

でも俺はスペインのパンを見るために歩いているんだよ。

それは今だったんだよ。

今歩くことに意味があるんだよ。

 

行くなら早い方がいい!

と、少し論争っぽくなったけど、最後はサンミゲルで乾杯してそのまま夜の街に飲みに行きました。

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大都市ではお金使います。

ピンチョス屋さん入ったけどあんましピンチョス頼まなかったな。

とにかく、マルクさんが飲むし早いし、途中で近くのテーブルで飲んでた韓国人の学生巡礼者3人も一緒に飲み始めました。

マルクさんはまた同じこと言ってた。

日韓E参加国間討論がここに始まりました。

韓国では今スペイン巡礼の映画 ”サンジャックへの道” がちょー流行っている。

大学もスペイン巡礼をすると学校の単位を与えてくれるという。

なるほど、こういう巡礼もあるのか、と思いました。

夜遅くまで討論は続きました。

明日も早いのになぁ。

勉強になりました。

 

 

San Juan de Ortega –Burgos

 

 

 

僕が薪窯パン屋になろうと決めた理由

初めまして!兵庫県丹波市”薪火野”(まきびの)というパン屋の代表、中山大輔です。

手でこねて自作のフランス式薪窯でパンを焼きます。

大好きな旅を通して見てきたパンの外側の世界から見たパンのことを中心に日本の食についてこれからnoteで書き綴っていこうと思います。

今、ぼくは28歳だ。

パン屋になろうと決めたのは23歳の時。

大学を卒業する半年前。

“世界を変えるためには”という世にでることのなかった卒論を書き上げた直後だった。

今読み返しても身の毛もよだつ浅はかさだ。

いつか薪窯で燃やそうと思う。

最初のきっかけは2011.03.11に起きた東日本大震災だ。

大学一年の時に行ったバックパッカーでのヨーロッパ横断の旅。

woofで訪れた和歌山県で無農薬、無化学肥料でみかんを作る上門農園での生活。

鹿児島県にある離島、トカラ列島にある人口100人の島”宝島”での体験。

そこで暮らしていたゆうさんにいただいた名もなき小麦粒。

その小麦を絶やさないために小麦を石臼で挽いて粉にした。

そして小麦粉に水を混ぜて発酵させるとルヴァンという発酵種ができることを知った。

種に新しく粉を足せばその種は生き続けること、そしたらちょっとロマンチック過ぎるかもしれないけど、ゆうさんの意思は繋がり続けるんじゃないか。

自作のロケットストーブを使い家のベランダで焼いたゆうさん小麦の全粒粉のカンパーニュ。

全てが1つの川のように繋がった。

ぼくが”今できること”は薪窯でパンを焼くことだ。

ゆうさんの小麦がぼくに繋げてくれたように、次はぼくが意思のある小麦を繋げるために。

幸運なことに、ドリアン田村さんに薪窯を伝授してもらえた。

そしてもう一度、今度は”パン”を学ぶためにヨーロッパに行った。

スペインでは1200キロを巡礼してその土地に根ざすパンを垣間見た。

フランスでは4ヶ月間小麦農家で働いて少しだけ、ほんの少しだけだけど尊さを日常にできた。

ドイツではフランス式でもエジプト式でもないドイツ式薪窯を見た。

デンマークでは考え方やこれから先をリードして行くであろう生活様式を見た。

それはテクノロジーにも伝統にも寛容な、まさに温故知新だった。

2019.06.09

パン屋になることを決めて5年後。

クラウドファンディング で薪窯作りの資金を募り、それ以外でも本当にたくさんの方々の協力で薪窯を作り終えて、薪火野をオープンすることができた。

ありがたいことに小麦の栽培も仲間と協力して少しずつ始めることができた。

収穫のタイミングで地元茨城に帰ることになりコードネーム小麦ちゃんに収穫をお願いした。

感謝は尽きない。

本当にありがとうございます。

これからは、パンを焼いてお返しする番だ。

※現在、薪火野は無期限休業となっております。パンをお待ちの皆様散々遅れてしまっていてやっと、お返しを始められたタイミングでこのようなことになってしまい本当に申し訳ありません。もうしばらく、お待ちいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

薪火野 中山大輔

スペイン巡礼11日目

朝日と歩く。

しっかり板につきました。

少し肌寒い早朝日が昇る前に宿を出る。

最初に見つけたカフェで軽めの朝食。

この時決まってカフェコンレチェを頼む。

一息ついて今日一日歩くための英気を蓄える。

身体的にということもあるが気持ち的なところが大きい。

よし、今日も朝から美味しいものを食べたからたくさん歩くぞ、という気になるのだ。

…………….

今日からサニーさんと二人で巡礼。

改まって二人で話しながら歩くとサニーさんの話がすごく興味深かった。

サニーさんは恐ろしく気がきく。

ジェシカとグレイスは僕やサニーさんよりも一回り以上年上で、韓国社会は上下関係が日本よりもよりはっきりしている。

気を使っているのが見るからにわかった。

結構しんどかった?

と、きくと、サニーさんはジェシカとグレイスと会うよりも前に一緒歩いた韓国人グループの方がしんどかったらしい。

ジェシカとグレイスはすごく波長があって居心地がよかったそうだ。

サニーさんの日本での苦労話もその気を使えてしまうところに端を発してしまったようだ。

毎日仕事終わりに近所のお寺に駆け込んで煩悩をなくそうと修行していたらしい。

彼氏と別れた理由も宗教観の違いが大きかったという。

近くの国でも文化が違えば考え方も違う。同じように接していると知らぬ間に相手を傷つけてしまいます。

これは今の世界情勢、近くで考えたら国内の政治家と僕ら、生産者と僕ら、女性と男性などに照らし合わせることができます。

急に世界を変えることはできません。

人も変えることはできません。

お互いが寄り添って徐々に徐々にすり寄せあった先に変化はあるのかもしれません。

途中アカシア?かな。サニーさんに甘いよって行って渡された花の蜜つぼ。

最初は何考えてるかわかんないけどいい人っぽかったサニーさんがすごく近い人になった気がしました。

……………

途中子供連れの韓国人ご夫婦と休憩所で会いました。

毎年、少しづつ歩き進めてサンティアゴを目指しているんだって。

巡礼は自由なのです。

 

 

Belorado – San Juan de Ortega